4. ユーザー車検と予備検査

 え〜 自動車検査(車検)を説明する上で、一般的に 「予備検査」と呼ばれているモノには・・・

 1. ナンバーの無いクルマを、予め車検合格させておく自動車検査の種類

 2. ユーザー車検において、予備的に受けられる擬似検査のこと

 と、大きく分けて2種類存在しているんですが、

 ここの項目で説明させて頂く予備検査とは・・・ もちろん!「2. ユーザー車検において、予備的に受けられる擬似検査のこと」となっております! まあ 一応念のため ^^

 で、肝心の この 「予備検査」をもうちょっと詳しく説明させて頂くと・・・

 検査場の検査ラインで、実際に検査&チェックされる項目と同様の検査を行う事をいわゆる 「予備検査」と言い、こういった本番さながらの検査を行える設備を持つ民間施設の事を、一般的に 「予備検査場(予備車検場)」と呼んでいます。(テスター屋、テスター場と呼ばれる場合も多いです)

 あと、「本番さながら」と言ってしまうと、なんだか運輸支局等にある検査場の検査ラインがそのまま再現されたような感じと勘違いされてしまいそうなので、一応補足しておきますが、、 基本的には検査ライン・・・ というよりも、独立した測定機器が所狭しと並んでいる 「測定専門店」といった感じでしょうか(テスター屋という名のゆえん)。 ただ、最新設備の整った大手の予備検査場であれば、ちょっとした検査ラインのような感じもあり、本番検査のような擬似的雰囲気はあるかもしれません。

 また、その予備検査において 「NG」となった箇所は、依頼すれば〜 その予備検査場に常駐する整備士によって 「OK」となるまで調整してくれる場合がほとんどですので、(調整はもちろん有料。 そもそも料金は調整料込みのところも多いですが)

 とても有効的、かつ効率的に活用すれば、かなり重宝する民間施設であることは間違いのないことでしょう。

 なお、予備検査場は、運輸支局や軽自動車検査協会とは全く無関係の会社です。 この予備検査場でいくら全項目 「OK」だとしても、それは単なる事前チェック&調整にしか過ぎず、 車検の本番は〜 あくまで運輸支局等にある検査場での自動車検査です。 また、これらの予備検査を受けたからといっても、本番の自動車検査で何かしらの免除が受けられるものでもありません。 勘違いされないように。

 ちなみに〜 この予備検査、並びに予備検査場の活用方法は 実は・・・ 2通りほどありまして、

 まあ 私の個人的なオススメも含め、その活用法におけるメリットとデメリット等も紹介しておきたいと思いますので、是非ともご参考にされて頂ければと思います ^o^)ノ

 
 一応改めて補足させて頂きますが、予備検査はあくまで任意検査です。 本番一発合格に自信があったり〜 自身での調整や手直し等にそれなりの覚えなどあれば、受けたくなければ全然受けなくてOK。(予算的都合なども含め) 予備検査場は本番の検査場とは全く繋がりのない民間の会社ですし、本番前の必須検査でもありませんので〜 個人々各々の必要とする時に、機会あれば活用を検討されてみてはいかがでしょうか?

検査前の活用

 まあその名の通り〜 検査場における本番の自動車検査前に予備検査を受けておくパターン。

 で、このパターンでのメリット・デメリットは〜 と言いますと、

 予備検査を事前に実施しておく事によって、「不合格」部分を前もって調べられ、また 「合格」となるように事前に手直し調整も出来るので〜 本番検査にて 一発合格となる可能性が高くなる! というわけ。

 それと!

 この予備検査場での進行は、基本的にそのユーザー自身が入場し測定するため、本番前のちょっとした予行演習にもなるでしょう。(一種の保険?のような感じも)

 但し!!!

 これらの予備検査場での検査は、基本的に 部分的毎な検査・測定&調整(手直し)となりますし、(こちらの希望するチェック項目を、検査&調整してくれるのが一般的)

 複数箇所の測定&検査を組み合わせた 「コース」もありますが、いくら 「コース」とは言っても、検査場での本番検査項目をフル近くにまでカバー出来る検査場は意外と少ないですので、(予備検査で検査・測定出来る項目には限りがあります。 それとコースだと割高となる場合も)

 予備検査を受けていたとしても、本番検査の総合判定では〜 「不合格」判定となる可能性もある! というわけ。(つまり、本番では、予備検査ではカバーし切れなかった箇所が不合格となる可能性もあるので〜 「不合格となる確率を軽減出来る!」 といった方が適切表現かな)

 それと!!!

 こういった予備検査場のほとんどにおいては、比較的大きな整備(重整備)まで対応されておりませんし、さらに、他の一般的な民間修理工場とはまた異なり、部品交換など・・・ 例えそれが比較的簡易なものであったとしても、タイムリー、かつ的確な対応までは期待出来ませんから、(予備検査場で出来る整備は、基本的に 「調整」や 「手直し」主体で、交換修理が出来たとしても〜 「球」交換程度かな) 調整範囲を超えるような交換修理など、、 修理工場としての機能はあまり期待出来ないと考えられておいたほうがいいかと。

 つまりこういった予備検査場のほとんどが〜 運輸支局等や軽自動車検査協会(本番の検査場) の近隣に隣接されているので、本番検査 直前 の 微調整程度 で活用するには適しているかもしれませんが、本格的な 「事前整備」的な活用には適していないでしょう。(ちょっとした検査だけ目的でわざわざ検査場近隣まで来るのであれば、普通に検査場で本番の検査を受ける方が 全然安上がりです)

 
 一応予備検査場も完璧ではないです。 予め予備に検査しておいて調整などしてもらっていても〜(していても〜) 本番でその箇所が不合格となる事も御座います。(もちろんそういった手直しは無料で対応してくれるでしょうけど) 加えその辺りも考慮され、必要かどうかは総合的に。。

本番検査との併用・活用

 私のオススメ活用パターン。

 自動車検査当日に(検査の本番で)、「不合格」となった部分を手直しする目的で活用する方法です。

 先ず〜 検査当日は、運輸支局等、又は軽自動車検査協会の検査場で初回検査を受け、

 結果・・・ 「不合格」判定を受けた場合で、さらに〜 その不合格部位が即時的に手直し、又は調整程度でパス出来そうな箇所であれば、直ちに予備検査場へ飛び込みその部位を検査&調整してもらう(もちろん自分では手直し出来そうもない部分に限り)・・・ といった感じです \(^o^ (私の個人的には〜 「NG」か 「OK」かも分からない部分に保険的費用をかけるより、きちんと 「NG」と分かってから、その部分を手直しするために〜 堅実的費用を・・・ という 「派」ですので ^^)

 
 【予備検査場で、即時的に対応可能な手直し項目例】

 ・サイドスリップ
 ・ライト光軸
 ・灯火類 (ヘッドライトや制動灯などの球切れ)

 ※ 尚、これらの中でも 特に 「サイドスリップ」と 「ライト光軸」は、本番検査でかなり 「不合格」となりやすい箇所であるため、(とは言っても極端ではないです。 また最近のクルマかつノーマル車だと、過去に足回りを強打したとか またフロント回りを板金修理したといった履歴がなければ、大半不合格になることはないでしょう)

 「本番検査での一発合格の確率を上げたい!」 「多少の保険代なら負担してもいい!」 「本番検査で引っかかりやすい所は事前に検査しておきたい」と、お考えの方には、この2点に限り! 本番検査前の予備検査 (1.検査前の活用)・・・ という手段も、そこそこオススメ出来るでしょう。(但し、ライト光軸の測定&調整については、これから行く検査場での〜 本番検査に合わせた調整をしてもらう必要がありますので、そういった旨は必ず係りの人に相談されて下さい。 ちなみに〜 ここ最近における検査方法(もちろん本番検査)の改正や、測定機器の対応具合によっては、一回目のライト検査では不合格となってしまったが〜 検査員のアドバイスを受け、その方法で再検査に挑んだら無調整で無事合格! なんて事もあるようですから、まあ予備検査場の事前利用が必要かどうかは、各個人のご判断にお任せいたします m(_ _)m

 これならば〜 もし! 一発合格することがあれば・・・ 予備検査代が浮きますし、(まあ予備検査を・・・ と考えられていた場合に限られますが ^^)

 また不合格だったとしても〜 その不合格部分が必ずしも予備検査で対応可能な項目とは限りませんし、(予備検査では検査することの出来ない箇所が不合格だった場合には、事前に予備検査を受けていても〜 結局は総合判定で 「不合格」になっていたことでしょう)

 さらにその不合格部分は、必ずしも当日中に手直し出来る部分とも限りませんので、

 もし! 予め予備検査を受けその部分が 「NG」となっていたとしても、その部分が当日・即時的に対応が出来ない箇所であったなら〜 どちらにしても結局はまた後日の出直し・・・ という事ですので、

 同じ検査を受け どうせ後日手直し再検査・・・ というのであれば、検査項目が完全なフル検査で、さらにリアル検査場での本番チェックで、尚且つ検査手数料の割安な本番検査の方が〜 何倍!何十倍も〜 有効的で効率的だとは思いませんか?(尚、本番検査は1,400円〜1,800円の検査手数料ですが、予備検査だと、その部位が例え1箇所だとしても、、 だいたい2,000円〜3,000円くらいの費用は必要でしょう。 さらに! 後日手直しの後日再検査(一定期間内)であれば〜 最初に本番検査を受けている場合に限り、本番検査における再申請手数料(再検査の手数料)は1,200円〜1,300円という割引価格で受検出来ますから、ココの面だけで見てみても〜 結果的に どれだけ本番検査の方が効率的か・・・)

 またそもそも当日中に即時対応出来る箇所であれば、本番検査の後からでも〜 予備検査場にて十分対応可能ですし・・・

 私の個人的には、本番検査と併用するような〜 こういったパターンでの活用方法をオススメ致します \(^o^)ノ (但し、あくまで予備検査を活用するのであれば!という事が前提ですが。 また私的には、このパターンが一番無駄が少なく効率的だ! と思っておりますが、人によっては意見が異なる場合も〜 分かれる場合も〜 考えられますので、これはあくまで私の個人的ないち意見である事をご理解された上で! ご参考とされますようにもお願い申し上げます)

 但し、

 まあ一応このパターンにおいても、やはり多少のデメリットはあるようで・・・

 一発目の本番検査で 「不合格」となり、近隣の予備検査場で再測定し、手直しして〜 また検査場へ戻って再検査・・・ といった具合だと、

 混雑期の再検査が疲れます!

 混雑期(特に3月末)は、ただでさえ待ち時間が非常に苦痛であり、(ラウンド毎の検査受入数には限りが設定されているものの〜 再検査待ちの方のボリュームも加わると・・・ 冗談抜きで検査ライン前が大渋滞に(← 地域性あり))

 出来る事ならば〜 再検査で再入場したくないのが本音中の本音。

 なので、こういったケースにおいて少しでも 本番検査における 「不合格」の確率を低減させたいのであれば、

 本番検査と併用するよりも〜 前もった予備検査場の活用の方が もしかしたら良い感じかもしれません ^^

 それと!

 その予備検査場によっては〜 検査場で検査(本番検査)を受け、その結果、不合格となった部分の手直しとして予備検査場を利用する場合と、検査場で検査(本番検査)を受ける前に予備検査場を利用する場合では・・・ 後者の予備検査料金の方をかなり安く設定している業者も多いので、(つまり、本番検査前なら安くしとくが、本番検査の後だと割増料金を貰うよ・・・ みたいな感じ)

 不合格部分の手直しに予備検査場をフル活用しよう・・・ と、お考えの方にとっては、なんだかちょっとした 「駆け引き」を迫られてしまう感も。(尚、こういったケースであまりにも料金格差がある場合には、上記の 「ワンポイント」で少し触れましたように、「サイドスリップ」と 「ライト光軸」の2点だけに絞り、予備検査場を活用しておくのもそこそこアリだとは思いますよ ^^)

 参考までに。

 一旦本番検査を受けたあと、検査不合格で検査場敷地内から出る場合には、、 原則的には限定車検証を発行してもらわないと外へは出られないのですが、(検査不合格 = 整備不良のクルマ。 そのままで公道は走れません) ただその当日中に再検査を行う場合に限り ここら辺りは許容されているようですので、一応この辺り補足としてまでに。(もちろん検査場にて確認も済み。 車検切れで仮ナンバーを携行されている場合にはこれらによらず)

 
 予備検査場について色々解説させて頂きましたが、

 実は、元々予備検査場・テスター屋という会社は、クルマ屋さんなどの事業者相手に営業されていた会社であるため、その地域や特定の予備検査場によっては〜 個人顧客を嫌がり、各種テスターの使用を断られる場合もあるようです。(いわゆる 「ユーザー車検お断り」状態)

 ただ、ここ近年でユーザー車検も増えてきておりますので、以前に比べると〜 こういった地域や予備検査場は減りつつはあるようにも感じられますが、(ユーザー車検向けの予備検査場も増えてきました ^^)

 しかしそれでも! 一部の地域や予備検査場では、まだまだユーザー車検のお客様を避ける姿勢は残っているようです。(事業者向けと個人向けとで料金を区別している会社は多いですが、これも一種の名残とも言えるかもしれません。 また、個人の方も業者の方にも全く同じ接客対応の所も多いため、初めての方だと、対応にかなり戸惑ってしまう可能性も・・・)

 という事なので、検査当日など、近隣の予備検査場を活用してみようかな〜 という場合には、予め、ある程度の情報収集&調査をされておくこともオススメ致します。

ユーザー車検(継続検査)チャレンジメニュー 一覧

  1. 事前準備
  2. 点検整備
  3. 予約が必要
  4. 予備検査 (現在ページ)
  5. 検査受付、手続き
  6. 検査前の注意点
  7. 車検本番の手順
  8. 再検査
  9. 注意事項

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