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驚愕! 不正車検・違法車検。 やったふりのウソ車検。

 業界20年のクルマ屋さんが体験(目撃、耳目) した不正車検事例集。

 今回はやったふりのウソ車検を紹介してみましょうか。

不正の対象は法定24か月点検整備

 その不正車検を行っていたのは とある小さな車屋さん。 一応リフト付きのガレージなんかもあったりして 格安車中心だが中古車の在庫もそこそこ。 車検は既存顧客のほかに、販売した車検受けの中古車も。 ちなみに指定はもちろんのこと、”認証整備工場” でもない。(整備士らしき人影すらない)

 で、このクルマ屋さんがどんな不正をやっていたのか、、

 まあ車検は持込車検なので不正のしようはない。(運輸支局とか軽自動車検査協会隣接の公の車検場にて検査を受けるため)

 不正の対象は ”法定24ヶ月点検整備”。

 なんと! 車を診ても触ってもないのに記録簿をチェック&記入し、あたかも点検整備しました! という記録簿を偽造し、その点検記録簿を運輸支局や軽自動車検査協会へ提出し、法定点検義務をクリアしていたのです。

 ちなみにこのクルマ屋さんは認証整備工場ではないので、法定24ヵ月点検整備をする事は違法。 なので通常はそんな偽造された(偽造されてなくとも) 記録簿はまかり通らない話なんですが、その記録簿の点検実施者はそのクルマのオーナー。 つまり車の使用者となっており〜

 まあ早い話、たちの悪いユーザー車検。 ユーザー車検制度の悪用というべきでしょうか。

 本人が点検を実施したことにして、(虚偽) ユーザー車検代行という形で車検を通していたのです。(なお、通常のユーザー車検代行は法定点検まではノータッチ。 ユーザー任せなんですが、(もちろん違法でもないです) この車検では故意にその点検を偽装していたので ”たちの悪い” ユーザー車検 と。。)

何故そんな事をしていたのか?

 通常、法定24ヵ月点検整備を行わず車検を通した場合、後日、そのクルマのオーナーの元へ通知が届くんです。 法定点検はもうお済みでしょうか? と。(ユーザー車検とかユーザー車検代行とか)

 でも、普通 車屋さんへ車検をお願いしたら〜 ここら辺りの点検も全て行われているとお客様は思うんです。 またそれが一般的でしょう。

 なのでその ”普通” を装うために。。

 またクルマ屋さんへ車検をお願いしたのに〜 いきなり後日、法定点検がされていない! となると、ほぼトラブルの火種になる事は間違いないでしょう。

 なのでその ”火種” を根絶やしにしておくために。。

 それとクルマ屋さんの車検なのに、”ユーザー車検代行” なんて格好付かないと思うクルマ屋さんも多いですから、

 その ”見栄” のために。。

何で発覚したのか?

 とあるお客様は、、 繁華街ど真ん中の右折交差点で、右折待ち中にいきなりクルマが止まり大混乱。

 原因は発電機を駆動しているベルト切れ。

 バッテリーへの充電が絶たれていた状態で、かつ電気が作られない状態で走行していたため、、 バッテリーに蓄積されていた電気を使い果たしたと同時にエンジンダウン。 電気がないとスパークプラグに火花が飛びませんので当然動きません。

 ちなみにこのベルト、通常 法定24ヵ月点検を受けていればチェック項目として挙がってくるはずですので、きちんと点検整備されていれば十分防げていたトラブル。 まあ点検されていないので起こって必然だったかと。。(なお車検では、こういったベルトなんかチェックされる事はありませんから、車検は無論合格です

 とあるお客様は、、 買った後になんだか不調続きだったのでそのクルマ屋さんを不審に思い、近所のクルマ屋さんで点検してもらったら〜 通常 法定点検を受けていれば最低限点検整備されているであろうと思われる箇所すらノータッチで、まあ後はご想像にお任せ致します。

発覚以外で、うんぬん見分ける方法はないの?

 簡単です。

 車検時に行った、法定24か月点検整備記録簿を見れば一目瞭然。

 自分が点検整備も行った覚えもないのに〜 点検実施者がユーザーご自身になっていればほぼ確信的と言えるでしょう。

 ちなみにもしそこで百歩譲って、本当に点検整備を行っており〜 でも認証工場でないのでお店の名前で記録簿が書けなかったから、、 といった場合でも、(本人の名前を借りた、もしくは代理的) そもそも不正うんぬん それは違法行為。(違法車検)

 法定24ヵ月点検整備が出来るのは認証整備工場の認可を取っているお店のみ。 それ以外の事業者は、例えそれが無償だろうと有償だろうとやっちゃったらアウト。 もちろん代理で実施も出来ません。(電気工事士の資格みたいな感じですね。 ちなみに認証整備工場が法定点検を実施した場合には、認証番号入りの点検記録簿を発行することとなっております)

 というわけで、とにかく覚えのない自分名義の点検記録簿には要注意。

 なお、そういった不正を予め隠ぺいするために〜 故意に点検記録簿を付けない事業者さんもいらっしゃるようですが、、 もちろんそういった場合もかなり高確率で怪しいと思っておきましょう。 不正していなければわざわざ隠ぺいするものでもないでしょうから。 ちなみに余談までに、もしきちんと認証工場にて点検整備されていれば、もし記録簿を紛失しても その工場には控えが必ず保管されていますよ。

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